2014年マドリード・オープン-錦織圭がマスターズで準優勝!

2014年決勝
で惜しくも準優勝

マドリード・オープンの決勝戦
「ラファエル・ナダル VS 錦織圭」

は、「2-6、6-4、3-0」で、第3セットの3ゲームを終えたところで、錦織選手の棄権により試合が終了となりました。
結果は準優勝と残念でしたが、色々と見所の多い試合となりました。

まず、1stセットは、完全に錦織選手がナダルを揺さぶります。
特にクレーでのナダルのサービスゲームでは、上位選手を始めとする多くの選手が自分のペースを掴むことは簡単ではありませんでした。

しかし、この1stセットは、どちらのサービスゲームだったか何度も確認してしまうぐらい、ナダルの苦しそうなリターンショットが、これでもかというぐらいにありました。

それだけ錦織選手が自分の”思い通りに試合を組み立てていた”ことになり、
この辺が、ナダルが試合後にコメントしていた「信じられないプレーヤーだ」という言葉につながるのでしょう。
ただ、錦織選手がショットを放った後に時おり見せる”苦痛の表情”は、見ていても分かりましたので、
やはり”フェレール戦の時にもマッサージを受けていた腰が悪いのか?!”と順調すぎる試合の進み具合と反比例して、少し不安を感じさせましたね。

結局、準々決勝のフェリシアーノ・ロペス戦から背中や腰に痛みがあったようですし、
準決勝のダビド・フェレール戦は、試合時間「2時間56分」でしたから、最後の最後で悲鳴を上げてしまったわけですね。

しかし、ゲームカウント「5-1」となった時には、”これは優勝するんでは・・・”
というぐらいの勢いがあったし、
スペインのファンで埋まった会場も、戸惑いを含んだ”ざわざわ”した感じになっていました。

モンテカルロ、バルセロナと続けて準々決勝で敗退したナダルが、
“このマドリードでも負ける?!”
という余波のようなざわざわ感です。


その後、ナダルが1ゲームを返すも結局終わってみれば「6-2」。
錦織選手がナダルからセットを奪ったのは、7度目の対戦でこれが「2度目」。 2008年のエイゴン選手権(ロンドン)以来ですから、実に6年ぶり。
そして、クレーでナダルからセットを奪った、という見事な1stセットでした。

2ndセットも、強烈なフォアハンドとバックハンドでベースラインぎりぎりに放たれるショットが何本も見られ、早々にブレークしてしまいます。

いや、もう本当に「4-2」となった時は、軽い祝杯でも上げちまおう・・・と思ったのですが・・・


後、2ゲーム、2ゲーム取れば・・・
というところの第7ゲーム。

ついに、痛めていた腰が言うことをきかなくなってしまいました。


「4-3」となったところで、マッサージを受けるもそれまでとは明らかに別人のプレーでしたね。


おそらく、錦織選手にとっても最後までやりきりたかったのでしょうけれども、
その先は、もう見ている方も辛いような動きになってしまいました。


とりあえず今週から本格的に始まっている「ローマ・マスターズ」は欠場して、
月末にやってくる「ローランギャロス(全仏オープン)」に照準を合わせるようです。


しかし、このマドリードで、クレーでもナダルに対して十分戦えることを見せてくれたし、
フェレールやフェデラーを下してきたことが”まぐれ”なんかではないこともきちんと証明してくれましたね。


グランドスラムは「5セットマッチ」になりますから、戦い方はまた変わってきます。
ただ、すべて全力のショットでなくても、良い意味で力を抜いても技術力でポイントを獲れるようなプレーをこの決勝戦でも見せてくれていましたので、

これは、もう大いに期待したいところですね。
(もちろんケガも早期に治ることを祈ります)



2014年マドリード優勝のナダル
さて、一方のナダルですが、今年の全豪オープンでも錦織選手に苦しんでいたように、
このクレーコートでも、だいぶ苦しめられました。

目立って怒りを表さないタイプですが、1stセットは少しイラついていましたねぇ。


それでも、やはり強靱な肉体の持ち主は、最後の最後に「優勝」という形で地元の大きな大会を締めくくりました。

「地元で勝つことは、いつも他のどこで勝つことよりも特別な事さ。
ホームの観衆の前でプレーできることは自分にとっては忘れられないこと。
この街は、自分に多くの事を与えてくれる。

今回は自分にとっても重要な勝利だと思うよ。」

マドリード・オープンとなって今年で13回目。
この大会で4度目の優勝を飾ったナダルは、最多優勝者となりました。
(2番手は、3回のフェデラー)

これで、クレーコートで獲得したタイトル数は実に「44」。
歴代で見ても、「ギレルモ・ビレス」の「46」ですから、この記録はほぼ間違いなくナダルが更新するでしょう。

そして、キャリアタイトル数も「63」。
歴代単独6位となり、もう1つタイトルを獲得して「64」となると「ピート・サンプラス」と「ビョルン・ボルグ」と並び「5位」に浮上します。

「彼はロンドンのファイナルで戦える力を持っている。
「間違いなくそうなってくると思う。
ケガが悪くなく、ローランギャロスに参加できることを本当に願っているよ。」

これだけの記録を持つナダルが、試合後に錦織選手を高く評価していました。


バルセロナ、マドリードと連続して大会に出場し、共に5試合。

特にマドリードは、対戦相手も初戦からハードでしたから、最後に力尽きたとは言え、
長く戦えるだけの体もできてきたのではないか、と思います。

とにかく、この2つのスペインでのクレーを見る限り、「ローランギャロス」は相当期待できますね。

まずは、体力そしてケガからの復帰を待ちたいところです!



↓”ナダル VS 錦織”ロングのハイライト(早々に消される可能性あり)


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