2014年マドリード・オープン-注目選手達の展望と現役選手で2人目の記録とは

ナダル5月攻勢なるか

年間、スペインで開催されるツアートーナメントは3つ。
その内の一つとなる現在開催中のマドリード・オープン。


前年覇者は、クレーの王者、「ラファエル・ナダル」でした。

メディアなどでも、

「4月に1つのタイトルも獲得できなかった」
「どうしたんだ、ナダル」


など、その不調ぶりを大きく取り上げられていました。
4月はモンテカルロ、そしてバルセロナと得意なクレーコートで、続けて準々決勝での敗退。

本来、他のプレーヤーが続けざまに準々決勝まで進めば、心配されることはないのですが、
ナダルに至ってはそうはいかないようですね。


しかし、ナダルにとっては、これらの敗北を「不調」とは捉えていないようです。


「負けてしまって、辛く不安を抱えたのは事実。
でも、それはもう起こったことだ。
何回か話したと思うけど、モンテカルロやバルセロナで12回も勝とうとは思っていない。
それはおそらく普通じゃないよ。
正しくはおそらく準々決勝で3回負けることが普通だと思う。
過去9年に起こっていたことは普通じゃなかったんだ。」

と、バルセロナでの敗退以降も、激しい練習を行ってきたナダルが、自分のこれまでの”無敵ぶり”について言及しています。


「多くの事を変える必要はないよ。
小さな事だけでいいと思う。
その小さな変化がその内大きくなっていくんだよ。
それが今は正しく機能していると思う。」
“不調、不調!”と周囲で騒がれても、動じない姿がここにありますね。


「今までもそうやってきたように、適切なトレーニングをしてきた。
これで本当、上手くいくと思っているよ。
バルセロナで負けてからもずっとそのトレーニングをしてきた。
マドリードで良いプレーが出来るようにトレーニングしたさ。
もし、上手くいかなければ、次はローマだし、それでもだめならパリに向かうさ。

それだけなんだよ。
ずーっずーっと続けていって、そして物事は上手くいくようになるんだ。
毎日そうやっているのさ。
こんな辛い事があったなら、強くなって戻ってくればいい。
それは正に、今自分がやっていることだよ。」


と語るナダル。
“王者”であっても、”無敵”ではないナダルにとっては、不調から這い上がるわけではなく、
負けてしまったので、また負けないように練習を積み重ねているだけなんですね。


地元スペインのマスターズ1000では、当然観客の多くが味方となってくれます。


「このマドリードは本当に素晴らしいよ。
自分に与えてくれるエネルギーは、他の大会とは何か違うんだ。」


「ロジャー・フェデラー」と並ぶ、マドリードでの3回のタイトルを獲得しているナダル。

第2シードで出場予定だったジョコビッチが、右手ケガの再発で欠場を余儀なくされた中、
4度目のタイトル獲得に向かう戦いが始まります。


そして、このマドリードでは、珍しく「連覇を達成している選手がいません」
(※前進のストックホルムで開催されていた頃には、「ボリス・ベッカー」が2連覇を達成しています)

今回のナダルには、マドリード初の連覇も射程に入っているでしょうね。


インドアハードからクレーに変わった2009年以降、毎年
ナダル
ジョコビッチ
フェデラー
が必ず優勝してきたこのマドリード。

同じく3度のタイトルを獲得しているフェデラーは、今回が11度目のマドリード出場となります。

2012年シンシナティ以来の「マスターズ1000の優勝」を目指しているフェデラーは、
今年の1回目、2回目のマスターズの戦いは、「準優勝」で終わっています。
このマドリードで、久々のマスターズタイトル、そして最多タイとなる4度目のタイトルを掴みたいところでしょう。


そして、元世界ランク1位の「レイトン・ヒューイット」。
ヒューイットは、現在クレーコートでの成績を「98勝54敗」としています。


このマドリードで、2勝すると「クレーコート100勝」を達成することになります。
そして、現役選手では、現在1人しかいない
「ハード、クレイ、グラス3つのコートで100勝以上」
の2人目となる可能性も高まってきました!


フェデラーとヒューイットだけハード、クレイ、グラス全てで100勝以上

グラスコートは、現在の年間大会数が「6」しかありません。
ウィンブルドン以外は、すべて大会グレードが「ATP250」ですから、試合数も少なく
現役中にグラスコートで100勝を達成するのは、本当に難しいと思います。


長くTop選手としてプレーしてきた証でもありますね。


さて、今年のこれまでのツアーを見ると、この5月は一波乱、二波乱、
そして「意外なタイトルホルダー誕生」という可能性もありそうです。


クレーシーズン本番を迎え、さらに疲れが少し出てくるこの時期に、
各選手の戦いぶりと日本のエースの戦いに、見ている方も手に汗握る1ヶ月が始まりそうですね・・。


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