2014年全米オープン-栄冠はマリン・チリッチの手に!!

2014年全米オープンチリッチが優勝

25歳のクロアチア人と24歳の日本人。

今年最後のグランドスラム。
その決勝の舞台に立った若い2人の選手。

最後の最後で底力を発揮したのは、クロアチアの若きエースであるチリッチの方でしたね。

錦織選手は、残念ながら「6-3, 6-3, 6-3」のストレートで敗れたものの、
それでも日本人、そしてアジア人男子シングルス初となる
「グランドスラム準優勝」という形で、2週間の全米オープンを終えました。


それにしても、予想していたよりもあまりにも一方的な敗戦となってしまいましたねぇ(泣)


2014年全米決勝スタッツ

ビッグサーバーのチリッチが相手ですから、サービスエースをある程度決められることは予測できたことですが、

なにより、錦織選手のファーストサーブの確率が悪かったですね。

ファーストサーブで責めきれなかった分、やはりファーストサーブからポイントを奪う確率も悪くなっています。

全セットを通じてチリッチに5度のブレークを許してしまったように、

錦織選手が、堅さのせいか自身のサービスゲームで思うようにプレー出来なかった事が敗因の一つとなっているような気がしますね。


見事に優勝を決めたチリッチは、今回の勝利でキャリアでの勝利数が節目の「300」となりました。


「頑張ってすべてを出して、今日夢を叶えた。
一生懸命練習している他のすべてのプレーヤーにとっても、これは大きな一歩だし、大きな希望になると思う。
一生懸命練習すれば、結果となって現れるだろう。」

と、ウィンブルドンで2001年に優勝した彼のコーチであるイバニセビッチ以来となる
「グランドスラムタイトルを獲得したクロアチア人」
となったチリッチ。

2005年のローランギャロスから数えて過去39のグランドスラムで、Big4以外の優勝者として、
「ファン・マーティン・デル=ポトロ」(2009年全米オープン優勝)
「スタン・ワウリンカ」(2014年全豪オープン優勝)
に続く3人目となりました。


それにしても、チリッチにとってこの大会で、
「一番苦労したのが4回戦」
というのもおもしろいですね。

2014年全米オープンチリッチ10セット連取

この大会、チリッチは4回戦の「ジル・シモン」戦でフルセットを戦っています。
そして、最終セットを取ってこの試合に勝利したのですが、それ以降の準々決勝、準決勝、決勝と

「すべてストレート勝利!」

なんと、10セット連取という輝かしい成績でこの全米オープンを締めくくったわけですね。


しかも、この4試合すべてがチリッチにとって、日本式で言うところの
「下克上」
だった、と言う点も見逃せません。


錦織選手とチリッチの対戦成績が、「5勝2敗」と錦織選手がリードしていたことはもちろん、

実は、この4回戦のシモンから準決勝のフェデラーまで全ての選手が、
「チリッチとの対戦成績で上回っていた選手達」
なんですね。


2014年全米オープンチリッチの下克上


しかも、チリッチは、シモンとフェデラーに今まで勝利したことがなかったわけですからね~。
何が起こるか分からないものです。


そして、ランキング16位として登場していたチリッチは、
2002年の「ピート・サンプラス」以来となる「Top10圏外の選手が全米オープンを制覇」したことになるのです。


2014年全米オープンチリッチの記録


一方で、4回戦、準々決勝と長い試合を戦って勝ち上がってきた錦織選手は、敗れたものの
日本人、そしてアジア人としてランキング最高位となる「8位」まで上がる事が確定しました。

「彼は今日良いプレーをしていた。
自分のテニスができなかった。
マリンと彼のチームを祝福したい。
本当にきつい負けとなった。
でも、初の決勝に進出できて本当にうれしかった。
この2週間、あそこにいる自分のチームに感謝したい。
今日、優勝できなくて申し訳ない、でも次は必ず。
ここでの2週間は本当に楽しかった。
来年またここに戻ってきたい。」

スタンドの観衆と自身のファミリーボックスに向かったオンコートインタビューで、
ある意味自信を深めた様子で語った錦織選手。

4回戦から準決勝まで格上の選手達との対戦から一転、
現在のランキングだけで見ると、やや格下のイメージがついて回った決勝戦。

(通算のタイトル獲得数や成績を見ると、チリッチの方が格上だったのですが、
2014年の対戦成績のせいか、なぜか”錦織勝てる!”的な報道が多かったように思えましたね(^_^;))


しかし、これからが本当の意味で、活躍を求められる日本のエースは、
「今では誰と対戦しても“勝てる可能性がある”ことが分かった。
だから一生懸命トレーニング、そして練習も続けていれば、もっとチャンスがやって来ると思う。」

と非常に頼もしい言葉を残しましたね。

年間最終戦である「ツアーファイナル」への出場チャンスが残っている錦織選手は、今月下旬に開催される
「マレーシア・オープン」に出場予定となっています。

今月末の「ジャパン・オープン」、そして錦織選手にとっては、久々のマスターズとなる
「上海マスターズ」と大きい大会がまだまだ控えていますからね~。

まずは、マレーシアで少し弾みを付けたいところですね。


「この2週間で多くの事、とりわけ前向きなことがあると分かった。
ここに来たときに期待は何もなかった。
大会が始まって、痛みもあって練習は少しだけだった。
スタンやもう一度ノバクを倒したことで、この2週間を振り返ると前向きに考える事がたくさんある。
もちろん、今日は残念だが、とてもよい2週間だった。」

本当にコメントの一つ一つに頼もしさを感じさせるようになった錦織選手。


上から見下ろす立場となった今、
向かってくる世界の強者達相手に、
また、キレのあるプレーを見せてほしいものですね!


とりあえず、”お疲れ様”ということで・・

「Conglats! Cilic, and Kei !!」


↓錦織 VS チリッチのハイライト動画


↓錦織選手が日清へ帰国報告


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