2014年全米オープン-錦織圭がグランドスラム初のTop10連続撃破!!

2014年全米オープン
いやぁ、劇的な5セットマッチを見せてくれましたねぇ!
そして、錦織選手にとっては、グランドスラム初の準決勝の舞台へ到達することになりました。


日本のみならず、開催地アメリカのニューヨーク、そして世界中のメディアが、今大会の錦織選手を大々的に報道していますね。

(当サイトも急激にアクセスが伸びるほど、注目されています m(_ _)m)


日本のメディアも、ここに来て急に騒がしくなりましたが、今年これまでの錦織選手の戦いぶりをずっと見てきたファンの方達にしてみれば、この成績は必然のことであったと思います。


それにしても、全米オープン前は、ケガの手術もあり、出場できるかどうかも微妙だっただけに、
率直に”よくここまで戦い抜いているな”、と思いますね。

3月の「マイアミ・マスターズ」では、「D.フェレール」、「R.フェデラー」を破って、
準決勝で「ノバク・ジョコビッチ」と戦うはずだったところ、ケガによる棄権を余儀なくされ、

5月の「マドリード・オープン」は、なんとマスターズ初の決勝まで進みましたが、
「R.ナダル」を後一歩の所まで追い詰めたものの、体が悲鳴を上げ途中棄権という形で終わっていました。

この全米オープンでも、4回戦、準々決勝とタフな試合が続いていますから、
ファンとして最も心配なのが、フィジカル面ではないでしょうかね。


ただ、準々決勝の「スタン・ワウリンカ」戦を終えても、特に体調面での問題は出ていないようですから、
準決勝の「ノバク・ジョコビッチ」戦、全力で当たって欲しいものです。

錦織選手としては疲労がだいぶ蓄積されているとは思いますが、準決勝まで中2日開きますから、
何としても残り2試合、上手く調整してほしいですよね。


今大会を現地ニューヨークで観戦している方々が本当に羨ましいですな(笑)



さて、それでは少し、準々決勝のワウリンカ戦をデータも交えて見ていきましょうか。


2014年全米オープン準々決勝


■1stセット

準々決勝の「スタン・ワウリンカ」戦も「4時間15分」の大熱戦となりましたが、
1stセットだけを見ると、やはり4回戦のラオニチ戦で「4時間19分」戦った疲れが残っているなぁ、という感じでしたね。

これについては、ワウリンカも
「1stセット、彼は相当疲れているように見えた。」

と語っていましたからねぇ。


錦織選手が1stセットで放ったウィナー、つまり「自分が放ったショットが決まって得点になった」のは、
1stセットでは、たったの「2本だけ」。

サービスエースは「0本」ですから、ワウリンカとしては
“錦織選手に責められて点を取られた”、というより
“自分のミスで相手に点が入っている”、ということは当然実感できています。

1stセットだけで、ワウリンカは「17本」のアンフォースド・エラー(自分のショットがアウトになったり、ネットにかかったりするミス)がありますから、錦織選手の「4本」よりも全然多いですね。

ただ、これは「14本」のウィナーを放ったワウリンカも、攻めに行った結果のミスですから1stセットを終えた段階では、ワウリンカの方に俄然手応えがあったと思います。


しかし、少し体が重そうに見えた錦織選手も、1stセットでワウリンカに握られたブレークポイントは、2つだけなんですね。

その内の1つはブレークされ、結局このセットを「3-6」で落としてしまうのですが、
自分のサービスゲームで、ワウリンカから強烈なリターンショットを浴びてはいたものの、
圧倒されてこのセットを終了した、ということではなかったように見えます。


「スタートは少し疲れていたけど、自分のプレーに問題はなかった。」
と試合後に錦織選手が語ったように、2ndからの巻き返しに自信があったようですね。



■2ndセット

一転、2ndセットに突入すると、錦織選手が攻撃的に動くようになりました。
ネットへのアプローチも見せながら、前後、左右とコート上を広く使うようになります。

1stセットで50%を切っていたファーストサーブの確率が、このセットで「60%」近くまで上がりましたね。

そして、ファーストサーブが生きたおかげで、ファーストサーブからのポイント獲得率が「90%」まで上昇。
1stセットでは、”2本に1本の確率”でしか獲得できなかったファーストサーブからのポイントが増えたことで、

ワウリンカの勢いを少し抑えることになりました。


第8ゲーム、ワウリンカのサービスゲームで、錦織選手が「40-0」とリードし、
このゲーム、ブレークのチャンスが訪れたのですが、このゲームをワウリンカに死守され、
少し嫌な流れになりましたが、そこは錦織選手。

気持ちを切らさず、第12ゲームに訪れたブレークチャンスを掴み、このセットを「7-5」で奪い、
セットカウントを「1-1」のタイに戻します。



■3rdセット

3rdセットはお互いに攻撃的に攻めるテニスが続きます。

その一方で、錦織選手のファーストサーブの確率が1stセットからぐんぐん上がって、自分のサービスゲームで落ち着いてプレーすることが出来ましたね。

フォアハンドもバックハンドも効果的に決まり、ウィナーの数がこのセットだけで13本と増えました。


しかし、ワウリンカも粘ります。


ゲームカウント「5-3」で迎えた第9ゲーム、錦織選手のサービスゲーム。

このゲームを取れば3rdセットを錦織選手が取れる・・・
と思っていたのですが、立て続けにリターンショットがミスとなり、なんとこのゲームをブレークされてしまいます。

ゲームカウント「5-5」で迎えた第11ゲーム、錦織選手のサービスゲームでは、ワウリンカに1度、ブレークポイントを握られます。
しかし、ここは錦織選手が粘って、なんとかキープ。


結局、この試合初めて「タイブレーク」へと突入しましたが、集中を切らさなかった錦織選手が、このセットを奪い、セットカウントを「2-1」とワウリンカをリードします。

このセットは、お互いブレークが1度ずつ。
ワウリンカはこのセットを落としそうだった土壇場からのブレークに、会場は盛り上がりましたね。

「プレーしていく内にだんだん自信が深まった。特に3rdセットは。」
と語った錦織選手。
見ていた方達も、このセットが終わって、”こりゃ、勝つかも”と思った人は少なくないでしょうね。



■4thセット

「長い試合になればなるほど、後半の集中力が高まる!」
と語っていた錦織選手。

3セットを終えて、「2時間30分」を超えた試合。
気温も高く、蒸し暑い気候の中、4thセットも引き続きお互い一歩も譲らない展開となります。


このセットに入って、ワウリンカのファーストサーブの威力がまた復活して来ましたね。

ワウリンカにとっては勝負所のこのセット。
サービスエース4本を含め、ファーストサーブの確率を70%近くまで上げてきました。


片手打ちのバックハンドから強烈なクロスのショットが決まります。

一方の錦織選手は、このセットの途中で8月のマスターズ2大会を欠場する理由になったつま先のケガの治療を行いましたね。

少し、ヒヤッとしましたが、治療を受けて試合を続行。

ワウリンカに1度だけブレークポイントを握られるも、このセットはお互いブレークなく、
3rdセットに続いて「タイブレーク」へと突入です。


錦織選手の勝利が掛かったこのセットのタイブレークは、
いきなりワウリンカに「4-0」と大きくリードされてしまいます。

「5-5」まで何とかスコアを戻すも、最後はワウリンカのファーストサーブのリターンがアウトになり、このセットを落とします。



■5thセット

最終セットは、さすがにワウリンカにも疲れが見え始めていましたね。

このセットもネットアプローチも多用した錦織選手と違い、ワウリンカはベースライン上での応戦のみ。

加えてセカンドサーブを錦織選手が狙い、フォアにバックに、ウィナーを放っていきました。


しかし、ワウリンカも要所を締める展開。

第3ゲーム、錦織選手のサービスゲームでは、「15-40」と錦織選手が劣勢になりながら、
ラリーで何とか、ピンチを脱出します。
ワウリンカにしてみたら、このゲームでブレークポイントを3度握るも、中々チャンスが掴めません。


このまま、緊張感のある試合は、ゲームカウント「5-4」で、ワウリンカのサービスゲーム。
タイブレークのない最終セットは、決着が着くまで試合が続きます。

そんな展開になるかも知れない、と予想していたのですが・・・・

錦織選手も語っていたように、この第10ゲーム、突然錦織選手にチャンスがやってきます。

「30-15」で、何とワウリンカがこの試合8本目となる「ダブルフォルト」。

「40-15」となり、一気に、錦織選手に流れが傾きました。

1本、跳ね返されるも、「40-30」となって、錦織選手のフォアハンドのリターンをワウリンカがネットに引っかけてゲームセット!


見事に、セットカウント「3-2」で、今年の全豪オープン覇者のワウリンカを破りました。


最終セットの途中で、この試合も4時間を超え、本当に2試合連続で大熱戦となりましたね。


試合後にワウリンカは、 「疲れていると思ったけど、彼はプレー出来ると誰もが思ったし、今日見せたような長いプレーができた。
まして最初はコート上で疲れ切っていたように見えていたが、彼はそこに居続けた。
体力的にも彼は立ち続けたんだ。

お互い5セットを戦って相当疲れたと思うよ。
コート上では自分の流れにしたかったけど、試合をコントロールしていたのは彼だった。
5thセットでは彼のショットが本当に良かった。
彼をブレークするチャンスはあったんだから、もうちょっと違った事をやってみてもよかった。
けど、そんな方法は見つからなかった。」


と、疲れの見えた相手に、試合を思うように運ぶことができなかったワウリンカは、錦織選手を称賛していましたね。


これで、ラオニチ、ワウリンカとTop10選手を連続撃破した錦織選手。

グランドスラムでは、初の快挙となりました。


さて、ウィンブルドンでは錦織選手と同世代の「ラオニチ」と「ディミトロフ」が準決勝の舞台に立ちましたが・・・。

2ヶ月遅れて、この全米オープンで錦織選手もグランドスラム初の準決勝を戦うことになります。


あと2つ・・・。


遠くに見えたてっぺんはもう目の前ですね!!


↓錦織圭 VS ワウリンカのハイライト動画


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