“クレー王者”ナダルの季節

2014-04-09_1

ヨーロッパでのクレーコートシーズンを迎える男子テニス界。

4月、5月の2ヶ月間に圧倒的に多くなるクレーコートで無類の強さを発揮する選手と言えば・・


そうですね、スペインのラファエル・ナダルです。


今月12日から始まるマスターズ1000の大会「モンテカルロマスターズ」にも第1シードで出場します。

昨年、ナダルが長期離脱からの復帰後初となる「マスターズ1000のクレーコート」が「モンテカルロマスターズ」だったわけですが、実に8連覇中だったナダルの9連覇を掛けた戦いは、ジョコビッチに敗れたことで終わってしまいました。


それにしても、ナダルのクレーコートでの戦績は実に見事な物で、キャリアの勝利数である679勝の内、3分の1以上である「298勝(21敗)」をクレーコートで上げているのです。


2014-04-09_2

数字で見ても現役選手では、クレーでの強さが際立っていますね。

歴代で見ても、クレーでの通算勝率が8割を越えているのは、1978年から1980年まで3年連続全仏オープン優勝している「ビョルン・ボルグ」とシングルスでのツアー勝利数が歴代2位の94勝を上げている「イワン・レンドル」の2人だけしかいません。
(それぞれ、.863と.814)


ナダルは、これまでのツアータイトルで62度の優勝を飾っていますが、その内43度がなんとクレーコートでの優勝なんですねぇ。


これは、もちろん現役最多で、2位につけているのが、12度のニコラス・アルマグロなどですから、その差は歴然です。

アルマグロの12度に次いでフェレールとロブレドが11度、フェデラーとニコライ・ダビデンコが10度とクレーでの優勝回数のランキングは続いていくわけですが、実際、ナダルが出場しているクレーコートで優勝を勝ち取るのは至難の技です。


例えば、ナダルに続く先ほどの5人の優勝回数を足すと全部で54度ありますが、これはほとんとがそのトーナメントにナダルが出場していない状況での優勝なんですね。


54度の内、ナダルが出場しているクレーコートの大会で優勝を飾っているのは、フェデラーの4度だけです。

しかも、ナダルを直接対決で破った上で優勝を飾ったのは2度だけ。
2007年のハンブルクマスターズと2009年のマドリードマスターズだけとなります。
(※2007年当時、ハンブルクの大会は現在のマスターズ1000の大会グレードでした。)


つまり、クレーコートで”優勝しやすくする”(?)には、ナダルがそのトーナメントに参加しないことを願うしかない、ということですね。


クレーでのツアー優勝回数が8度と、先ほどのランキングに入ってこないジョコビッチは、2011年のマドリードマスターズとローママスターズ、2013年のモンテカルロマスターズの決勝でナダルを3度も破っています。

しかし、当然ジョコビッチとしては、グランドスラムで唯一タイトルのない「ローランギャロス(全仏オープン)」を取りたいところでしょう。

全仏オープンでまさに無敵状態のナダルを倒さなければ、ジョコビッチの「キャリアグランドスラム」の達成が難しくなってしまいますから・・・。



さて、歴代で見ると、クレーコート優勝回数の頂点にいるのは、アルゼンチンの「ギリェルモ・ビラス」ですね。


ナダルと同じ左利きの選手で、クレーでの優勝回数は46度を数えます。
そう、今年のクレーシーズンでナダルはこの「46」という数字を塗り替える可能性があるのです。


ビラスがクレーコートでこの46回目のツアー優勝を飾ったのが1983年のこと。
あれから21年の時を経て同じ左利きの選手が記録を更新する可能性が高まってきたわけですね。


2005年のローランギャロスで初のグランドスラムタイトルを獲得したナダル。
結局この年にブレークしたナダルは、11のツアー優勝を勝ち取り、内8度はクレーコートでの優勝でした。



あれから10年あまりの月日が流れました・・・・・。



現在も“クレーの王者”として誰もが認めるナダルが、まずはモンテカルロの大会に入ります!


roland-garros
■プレイバック動画
Top5!こんなラリーが見たかった!
特に、3位「ガエル・モンフィス」のジャンピングレシーブは凄い!!
(2013年決勝)ナダル VS フェレール
決勝戦の最中、コート内に突然の乱入者が!
普段は紛れているSPの対応が早いのにも驚いた。
(2012年決勝)ジョコビッチ VS ナダル
キャリアで唯一全仏オープンのタイトルを取れていないジョコビッチ。2012年に全仏初の決勝の舞台に立った。
wimbledon
■プレイバック動画
(2013年決勝)ジョコビッチ VS マレー
第3セットの10ゲーム目、「Serving for the championship point」を迎えたマレーに対し、この日調子の良くなかったジョコビッチが驚異の粘りを見せます!
(2012年決勝)フェデラー VS マレー
2013年のマレーの優勝は、前年の2012年のこの敗戦後のスピーチから始まった・・のかもしれません。
lindbanner
jtb