テニス大国スペインが抱える選手層の未来

スペイン人テニス選手の層の今後は?

2014年のローランギャロスは、スペインのNo.1テニスプレーヤーである「ラファエル・ナダル」が、
史上初の「大会5連覇」、前人未踏である「一つのグランドスラム大会で9度目」のチャンピオンとなりました。


昨年のこの大会は、8強までにスペイン人選手が3人残った上、決勝戦は
「ラファエル・ナダル VS ダビド・フェレール」
というスペイン人選手同士の対戦となり、国としてもその強さを十分発揮する結果となりました。


今年は16強で4人の選手が残り、昨年の決勝カードであるナダルとフェレールが準々決勝で早くも対戦するという不運もありましたが、特にこのヨーロッパクレーシーズンでは、スペイン人選手の強さが目立ちますね。


現在、スペインの男子テニス選手は、Top100に13人もの選手がいます。
実に、10人に1人はスペインの選手と言うことになります。


■男子スペイン人選手(2014年6月10日現在)

1位 ラファエル・ナダル (28歳)
7位 ダビド・フェレール (32歳)
22位 トミー・ロブレド (32歳)
23位 フェルナンド・ベルダスコ (30歳)
25位 ニコラス・アルマグロ (28歳)
28位 ロベルト・バウティスタ=アグ (26歳)
29位 フェリシアーノ・ロペス (32歳)
30位 マルセル・グラノーラス (28歳)
31位 ギエルモ・ガルシア=ロペス (31歳)
73位 パブロ・カレノ=ブスタ (22歳)
80位 パブロ・アンドゥハル (28歳)
87位 ペレ・リバ (26歳)
99位 ダニエル・ヒメノ=トラベール (28歳)


とりあえず、年齢も一緒に書いてみたのですが、こう見てみると非常に熟したベテランが多いことがよく分かりますね。

26歳未満の選手となると22歳の「パブロ・カレノ=ブスタ」ただ一人。

しかし、22歳の時にはすでに世界ランキング1位に到達していたナダルとしては、
やはり若い世代の伸び悩みも気になっているようです。

「パブロは良いレベルのテニスをするしとてもいいヤツだ。
彼とはとても仲良くやっているし、彼がベストを出せることを願っているよ。
でも彼は何歳だっけ?22?
18ではないんだよね。
彼の前には長い道のりが広がっているがもう22だ。
僕らに続く次世代なんだろうが、まだそういったレベルには到達していないね。」

と、19歳でこのローランギャロスを制覇したナダルにとっては、22歳でまだ下の方でくすぶっている若手選手にやきもきしている様子が分かりますね。

トップまで上り詰めることが難しいテニスの世界において、これからプロを目指す若手選手達に、
ナダルはもっとジュニア部門で腕を磨け、と言っているようです。


日本の「錦織圭」
カナダの「ミロ・ラオニチ」
ブルガリアの「グリゴール・ディミトロフ」
ラトビアの「エルネスツ・ガルビス」
ウクライナの「アレクサンドル・ドルゴポロフ」

など、その国のTopとして活躍している選手がほとんど1人しかいない状態の各国においても、
現在活躍しているこれらの世代は皆25歳もしくはそれより下ですから。

ナダルが自国を憂う気持ちも分かりますね。


ナダルは、今年のローランギャロスの間に28歳になりました。
そして、2番手のフェレールは、32歳。

Top100の13人中、なんと28歳以上の選手が10人もいるという次世代が中々出てこないのがスペインの悩みどころとなっています。


さらに女子に至っては、Top100に4人しかスペインの選手はいません。
今年のローランギャロス、第1シードで優勝候補筆頭だった「セリーナ・ウィリアムズ」を倒した、
20歳の「ガルビン・ムグルザ」がスペイン女子では期待の若手選手となります。


しかし・・・。


このムグルザは、今年の11月頃までに、現在の国籍であるスペインか、
彼女の生まれ故郷で母親の故郷である「ベネズエラ」を選ぶかの決断を迫られることになります。

このムグルザは、近い将来間違いなくTop10に入ってくる、と言われている逸材なだけに、
テニス大国スペインとしては、ムグルザの国籍選択は、非常に重要な問題となってくるわけです。



さてさて、日本だって当然人ごとではなく、Top10に食い込んできた錦織選手に続く選手が中々出てこないのが現状です。

後、数年経って、錦織選手が熟したベテランになった時に、世界を”あっ”と言わせるような、
そんな選手が登場しているかどうか・・・

それにはやはり、地上波の無料チャンネルで放送される大会がもっと増えて、
日本でのファン層を増やしていくことも重要なのではないかな、と思う今日この頃ですね。


roland-garros
■プレイバック動画
Top5!こんなラリーが見たかった!
特に、3位「ガエル・モンフィス」のジャンピングレシーブは凄い!!
(2013年決勝)ナダル VS フェレール
決勝戦の最中、コート内に突然の乱入者が!
普段は紛れているSPの対応が早いのにも驚いた。
(2012年決勝)ジョコビッチ VS ナダル
キャリアで唯一全仏オープンのタイトルを取れていないジョコビッチ。2012年に全仏初の決勝の舞台に立った。
wimbledon
■プレイバック動画
(2013年決勝)ジョコビッチ VS マレー
第3セットの10ゲーム目、「Serving for the championship point」を迎えたマレーに対し、この日調子の良くなかったジョコビッチが驚異の粘りを見せます!
(2012年決勝)フェデラー VS マレー
2013年のマレーの優勝は、前年の2012年のこの敗戦後のスピーチから始まった・・のかもしれません。
lindbanner
jtb