2010年ウィンブルドンで起きた3日間の死闘

win2010
2010年のウィンブルドンで、それは起こった。
試合日数:3日間
試合時間:11時間5分
ゲーム数:6-4 3-6 6-7 7-6 70-68 Total:183

2004年の全仏オープンで記録された6時間33分を大幅に上回った試合時間やゲーム数112の記録を塗り替え183まで伸ばした記録はギネス記録となり、この試合だけでギネスに登録された数はなんと「12」。

まれにみる”終わらない戦い”も、最初の2日間は日没による延期、試合が終わった時には第5セットでゲームカウントが

「70-68」

どっちに軍配が上がってもおかしくはなかった・・。


この記録ずくめの試合を披露した両者の名は、ニコラス・マウー(フランス)、そしてジョン・アイズナー(アメリカ)。


結果、第23シードで出場していたアイズナーが、ノーシードのマウーを破り、白と黒をつけたのだった。

両者ともにビッグサーバー、体格も高身長であることが共通していた。
そして・・。
この試合に関して言えば両者のミスは圧倒的に少なかった・・。

それが物語るように、結局183ゲームの中で、ブレークセット数はわずかに3(5セット全てで3だけ)。
8時間11分を費やしたファイナルセットにおいてはアイズナーが試合を決めた138ゲーム目のみブレーク成功、そしてハードマッチのエンディングとなったわけだ。

いかに、お互いが自分のサービスゲームをキープし続けたかがお分かり頂けると思う。


試合後の両者はどちらも
“疲れは感じなかった”
と応えていた。

体力の限界を精神が上回った状態で戦っていたと思うが、
それにしても最後の最後までお互いの集中力が切れなかったのは本当に素晴らしい。


絶対に負けられない、負けたくない・・
と思えば思うほど、彼らのプレーの質も上がっていったのだ。


試合後、ネット付近でマウーは、アイズナーと抱き合ってお互いの健闘をたたえ合ったが、
その後は、真っ先にベンチでタオルに顔を埋めてうなだれた。


勝者のアイズナーも勝利の瞬間、まるで優勝したかのように雄叫びを上げたが、マウーを称えることを決して忘れなかった。


この試合の3日目には、噂を聞きつけたお客さんが「結果をこの目で見たい」とコートにぞくぞくと集まってきた。

まるで、この試合で2010年のウィンブルドンの覇者が決まるかのように。


勝利したアイズナーは、「ほんの少しだけ疲れたかな」
と笑いながら2回戦の準備のために引き上げていった。


そう、この11時間5分のハードマッチは、まだ1回戦だったのだ。


↓ギネス記録を大幅に塗り替えた試合の最後(改めて見てもゲームカウントが凄いことになってる)

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