男子テニス

2014年デビスカップ-WorldGroup入れ替え戦-アメリカが底力を発揮!

2014年でビズカップアメリカ

デビスカップって何??という方は、まずこちら↓をご覧ください。
「デビスカップって何?」


過去「32度」のデビスカップ優勝を成し遂げている「アメリカ」は、
「WorldGroup」の1回戦で、「イギリス」に「3-1」で敗れたため、入れ替え戦へと回りました。

対戦相手は、「GroupⅠ」を勝ち上がってきた「スロバキア」でしたが、
アメリカNo.1の「ジョン・イズナー」が初日の初戦から登場となりましたね。

2014年デビスカップアメリカとスロバキア

「出だしは少し神経質だった。
最初のセットは勝つのに手こずったが、一度自分のペースを掴めば、
もっと良いプレーができるようになった。
まぁ、言うほど簡単ではないけどね。
でも、あの最初のセットは重要だった。」

と、タイブレークに持ち込まれた1stセットで少し苦労したものの、その後を危なげなく勝ち取ったイズナー。

先陣の役目を果たしました。


そして、この初日で見事に2勝してしまったために・・・

スロバキアには申し訳ないですが、この時点でもうアメリカの勝利は、ほぼ決まってしまいましたね。


2日目のダブルスには、アメリカチームからはもちろん、「史上最強の双子」が登場するからです(笑)


全米オープンで、兄弟として通算100度目のタイトルを獲得した、
「ボブ・ブライアン」と「マイク・ブライアン」の2人ですね。


結果は、「6-1, 6-2, 6-1」の完勝で、アメリカチームは来年の「WorldGroup」が確定となりました。

「デビスカップで良いプレーができた。
だって、試合ですべての面からショットを打てていたと思う。
週の初めに練習で良い感触を得ていて、素晴らしい事に試合まで、その状態で来ることが出来た。
難しいことは何もなかったよ。
最初から最後まで真剣に頑張り続け、エネルギーを高い状態でキープできたと思う。」

と、このデビスカップで「ツアー通算900勝」を達成したボブは語っていましたね。


アメリカチームのダブルス史上、1試合で「4ゲームしか落とさなかった」のは、2番目の記録だそうです。


これで、アメリカは「ジョン・マッケンロー」などが全盛時代の1989年から来年2015年まで、
「26年間デビスカップで”WorldGroup”に所属する」
という、どの国も達成できていない偉業を成し遂げたわけです。


一時代を築いたアメリカの男子シングルス選手達が引退していった後、
最近のシングルスでは中々「大舞台で勝てるアメリカ人選手」が出てこなくなった感がありました。

それでもやはり、国別対抗戦となると、アメリカチームの底力はいかんなく発揮されますね!


2014年デビスカップ-WorldGroup入れ替え戦-オーストラリアが快勝!

2014年デビスカップオーストラリア

デビスカップって何??という方は、まずこちら↓をご覧ください。
「デビスカップって何?」


過去、デビスカップで「28度」の優勝を誇る「オーストラリア」。

このデビスカップで、シングルス通算「41勝」を上げている「レイトン・ヒューイット」を始めとするチームは
今年も「WorldGroup」としてデビスカップ初戦を戦ったわけですが、強豪「フランス」にまさかの
「0-5」のオール敗戦。


今回の「ウズベキスタン」戦で、プレーオフを戦います。


そして、このオーストラリアには、ウィンブルドンで「ラファエル・ナダル」を4回戦で破った
「ニック・キルギオス」
も参戦しているんですね。

33歳のヒューイットと19歳のキルギオス。
ベテランと期待の若手が混ざったチームは、ウズベキスタンに対し「5勝0敗」と完勝し、
来年の「WorldGroup」を確定させました。

2014年デビスカップオーストラリアがウズベキスタンに勝利

「本当に完璧なスタートだよ。
まぁ、明日で終わらせたいね。
最初から体は切れていたと思う。
考えていたゲームプランのままに、プレーできたと思うしね。」

と、初日のシングルス戦で勝利したヒューイットは、調子の良さを語っていました。


そして、2日目のダブルスで「クリス・グッツォーネ」と組んだヒューイットは、
ストレートでウズベキスタンチームに勝利。

この2人は、7月上旬に行われる最後のグラスコートの大会、
「テニス殿堂選手権」
で優勝を飾っているんですね。

息のあったコンビは、ウズベキスタンを全く寄せ付けずに快勝となりました!


ウズベキスタンのNo.1である「デニス・イストミン」は、

「実に今日はチャンスがなかった。
レイトンはどこにいてもコートで躍動していたね。」

とお手上げ状態でしたね。

アジアの中でも、強豪国の部類であるウズベキスタンは、
来年、「GroupⅠ」からもう一度出直しとなります。


2014年デビスカップ-WorldGroup入れ替え戦-クロアチアは好調!

2014年ワールドグループクロアチア

デビスカップって何??という方は、まずこちら↓をご覧ください。
「デビスカップって何?」


今年最後のグランドスラムである全米オープンも終了し、
テニスの国別対抗戦である「デビスカップ」も来年のワールドグループ入れ替え戦の真っ最中ですね。

まずは、今年「GroupⅠ」からのスタートとなり、入れ替え戦まで勝ち上がってきた
「クロアチア」
です。

そう、このクロアチアには先の全米オープンで、グランドスラム初優勝を成し遂げた
「マリン・チリッチ」
も出場しています。


対戦相手は、今年「WorldGroup」に所属し、WorldGroup1回戦で「チェコ共和国」に敗退した
「オランダ」
となりました。

2014年デビスカップクロアチアとオランダの成績

全米オープン決勝まで残ったチリッチは、初日のシングルスには登場せず、
2日目のダブルスから登場しましたね。

この時点で、クロアチアが「2勝1敗」とリード。
決戦は3日目に持ち越されました。

3日目のシングルス第一戦で、オランダの1番手である「ロビン・ハーセ」に敗れ、
対戦成績は「2勝2敗」の五分。

地元アムステルダムで、2セットダウンから、その後の3セットを連取したハーセは
一躍ヒーローとなり、流れはオランダの方に傾いていましたね。


そして、最後のシングルス戦に登場したのが、クロアチアのチリッチとなりました。


この時点で、全米オープン決勝から6日。


対戦場所は、オランダのアムステルダムとアウェーでしたが、
グランドスラムを制覇するとやはり会場の空気を変えてしまいますね。


オランダの3番手である「シモネ・デ・ベッカー」に1stセットを奪われるも、
その後の3つをすべて取り、クロアチアが「3-2」で勝利。

クロアチアは、見事に1年で「WorldGroup」に復帰となりました。

クロアチアは、「イボ・カロビッチ」や「イワン・ドディグ」などのTop100が不参加でしたが、
今回は、チリッチが5つの対戦で2つの勝利に絡む大活躍を見せました。


日本は、今年の「WorldGroup」1回戦を突破していますから、
来年も「WorldGroup」に所属することが確定しています。


対戦する可能性のあるクロアチアも要注意のチームとなりそうですね!


2014年全米オープン-栄冠はマリン・チリッチの手に!!

2014年全米オープンチリッチが優勝

25歳のクロアチア人と24歳の日本人。

今年最後のグランドスラム。
その決勝の舞台に立った若い2人の選手。

最後の最後で底力を発揮したのは、クロアチアの若きエースであるチリッチの方でしたね。

錦織選手は、残念ながら「6-3, 6-3, 6-3」のストレートで敗れたものの、
それでも日本人、そしてアジア人男子シングルス初となる
「グランドスラム準優勝」という形で、2週間の全米オープンを終えました。


それにしても、予想していたよりもあまりにも一方的な敗戦となってしまいましたねぇ(泣)


2014年全米決勝スタッツ

ビッグサーバーのチリッチが相手ですから、サービスエースをある程度決められることは予測できたことですが、

なにより、錦織選手のファーストサーブの確率が悪かったですね。

ファーストサーブで責めきれなかった分、やはりファーストサーブからポイントを奪う確率も悪くなっています。

全セットを通じてチリッチに5度のブレークを許してしまったように、

錦織選手が、堅さのせいか自身のサービスゲームで思うようにプレー出来なかった事が敗因の一つとなっているような気がしますね。


見事に優勝を決めたチリッチは、今回の勝利でキャリアでの勝利数が節目の「300」となりました。


「頑張ってすべてを出して、今日夢を叶えた。
一生懸命練習している他のすべてのプレーヤーにとっても、これは大きな一歩だし、大きな希望になると思う。
一生懸命練習すれば、結果となって現れるだろう。」

と、ウィンブルドンで2001年に優勝した彼のコーチであるイバニセビッチ以来となる
「グランドスラムタイトルを獲得したクロアチア人」
となったチリッチ。

2005年のローランギャロスから数えて過去39のグランドスラムで、Big4以外の優勝者として、
「ファン・マーティン・デル=ポトロ」(2009年全米オープン優勝)
「スタン・ワウリンカ」(2014年全豪オープン優勝)
に続く3人目となりました。


それにしても、チリッチにとってこの大会で、
「一番苦労したのが4回戦」
というのもおもしろいですね。

2014年全米オープンチリッチ10セット連取

この大会、チリッチは4回戦の「ジル・シモン」戦でフルセットを戦っています。
そして、最終セットを取ってこの試合に勝利したのですが、それ以降の準々決勝、準決勝、決勝と

「すべてストレート勝利!」

なんと、10セット連取という輝かしい成績でこの全米オープンを締めくくったわけですね。


しかも、この4試合すべてがチリッチにとって、日本式で言うところの
「下克上」
だった、と言う点も見逃せません。


錦織選手とチリッチの対戦成績が、「5勝2敗」と錦織選手がリードしていたことはもちろん、

実は、この4回戦のシモンから準決勝のフェデラーまで全ての選手が、
「チリッチとの対戦成績で上回っていた選手達」
なんですね。


2014年全米オープンチリッチの下克上


しかも、チリッチは、シモンとフェデラーに今まで勝利したことがなかったわけですからね~。
何が起こるか分からないものです。


そして、ランキング16位として登場していたチリッチは、
2002年の「ピート・サンプラス」以来となる「Top10圏外の選手が全米オープンを制覇」したことになるのです。


2014年全米オープンチリッチの記録


一方で、4回戦、準々決勝と長い試合を戦って勝ち上がってきた錦織選手は、敗れたものの
日本人、そしてアジア人としてランキング最高位となる「8位」まで上がる事が確定しました。

「彼は今日良いプレーをしていた。
自分のテニスができなかった。
マリンと彼のチームを祝福したい。
本当にきつい負けとなった。
でも、初の決勝に進出できて本当にうれしかった。
この2週間、あそこにいる自分のチームに感謝したい。
今日、優勝できなくて申し訳ない、でも次は必ず。
ここでの2週間は本当に楽しかった。
来年またここに戻ってきたい。」

スタンドの観衆と自身のファミリーボックスに向かったオンコートインタビューで、
ある意味自信を深めた様子で語った錦織選手。

4回戦から準決勝まで格上の選手達との対戦から一転、
現在のランキングだけで見ると、やや格下のイメージがついて回った決勝戦。

(通算のタイトル獲得数や成績を見ると、チリッチの方が格上だったのですが、
2014年の対戦成績のせいか、なぜか”錦織勝てる!”的な報道が多かったように思えましたね(^_^;))


しかし、これからが本当の意味で、活躍を求められる日本のエースは、
「今では誰と対戦しても“勝てる可能性がある”ことが分かった。
だから一生懸命トレーニング、そして練習も続けていれば、もっとチャンスがやって来ると思う。」

と非常に頼もしい言葉を残しましたね。

年間最終戦である「ツアーファイナル」への出場チャンスが残っている錦織選手は、今月下旬に開催される
「マレーシア・オープン」に出場予定となっています。

今月末の「ジャパン・オープン」、そして錦織選手にとっては、久々のマスターズとなる
「上海マスターズ」と大きい大会がまだまだ控えていますからね~。

まずは、マレーシアで少し弾みを付けたいところですね。


「この2週間で多くの事、とりわけ前向きなことがあると分かった。
ここに来たときに期待は何もなかった。
大会が始まって、痛みもあって練習は少しだけだった。
スタンやもう一度ノバクを倒したことで、この2週間を振り返ると前向きに考える事がたくさんある。
もちろん、今日は残念だが、とてもよい2週間だった。」

本当にコメントの一つ一つに頼もしさを感じさせるようになった錦織選手。


上から見下ろす立場となった今、
向かってくる世界の強者達相手に、
また、キレのあるプレーを見せてほしいものですね!


とりあえず、”お疲れ様”ということで・・

「Conglats! Cilic, and Kei !!」


↓錦織 VS チリッチのハイライト動画


↓錦織選手が日清へ帰国報告


2014年全米オープン-錦織VSチリッチ—Big4の支配から抜け出せるか!

2014年全米オープン決勝前に

さぁ、いよいよ今年最後のグランドスラム、そしてその最高の舞台で試合が始まりますね~。

全米オープンで初めて決勝に進んだ選手同士による決勝戦は、なんと1997年以来17年ぶりの事になります。


1997年の全米オープン決勝は、オーストラリアの「パトリック・ラフター」とイギリスの「グレッグ・ルーゼドスキー」による、グランドスラム決勝デビューを飾った2人が対戦しています。

この時、ラフターはランキング14位、ルーゼドスキーはランキング20位。
優勝したのは、14位のラフターでした。

そして、今回の両者とも、ランキングでTop10圏外同士による戦いとなり、この1997年と非常に似ていますね。

そう・・・似ているならば、ランキングが上の選手が、優勝を手にするんですけどね(笑)


さらに、グランドスラムの4つの大会を見ても、両者ともグランドスラム決勝デビューとなったのは、
2005年のローランギャロスまで遡ります。

この大会で優勝したのが、今現在「赤土の王者」と言われている「ラファエル・ナダル」です。

この2005年のローランギャロス以降のグランドスラムは、正に

「ノバク・ジョコビッチ」
「ラファエル・ナダル」
「ロジャー・フェデラー」
「アンディ・マレー」

の「Big4」の独壇場となります。

今年のウィンブルドンまで開催された38大会で、Big4以外の選手が優勝したのはたったの2回

2009年の全米オープン—–ファン・マーティン・デル=ポトロ
2014年の全豪オープン—–スタン・ワウリンカ

今回の全米オープンで栄冠を手にするのは、Big4以外となりますから、
39大会としても、3度だけ。

改めて見ても、Big4の力が強すぎる、ということですね。


でも、2014年は、全豪オープン、全米オープンとBig4以外が優勝することになりましたから、
Big4の支配が終わりを告げることを示唆しているのかもしれません。


今回、トップシードのジョコビッチと、第2シードのフェデラーは順当に準決勝まで来ましたが、
どちらも準決勝敗退で終わり、決勝に進めませんでしたね。

これも実に珍しいことで、トップシードと第2シードのどちらも不在である決勝戦は、
1966年以来のこととなります。


そして、錦織選手、チリッチのどちらが優勝しても、グランドスラム初優勝となるわけですが、
今年は、全豪オープンでワウリンカがグランドスラム初優勝を達成しているので、
1年でグランドスラム初優勝者が2人も出た年になります。


「グランドスラム初優勝者が1年に2人以上」という記録も”Big4の支配”が始まる前の2003年まで遡ります。

ローランギャロス—-ファン・カルロス・フェレーロ
ウィンブルドン——ロジャー・フェデラー
全米オープン——–アンディ・ロディック


今年は、メジャー大会の上位にも新しい顔ぶれが続々登場してきた年となったわけですが、

2009年のデル=ポトロ、2012年のマレーに続いて、2014年の全米オープンも
「グランドスラム初優勝が全米オープン」
の選手となりますね。


最後に、今年もグランドスラムの4つの大会は、すべて優勝者が異なることになりました。

実は、2012年もグランドスラムはすべて違う選手がタイトルを獲ったのですが、
比べてみると・・・・。


■2012年のグランドスラム優勝者

全豪オープン——-ノバク・ジョコビッチ
ローランギャロス——ラファエル・ナダル
ウィンブルドン——ロジャー・フェデラー
全米オープン——アンディー・マレー

見事にBig4ですな(笑)


■2014年のグランドスラム優勝者

全豪オープン——-スタン・ワウリンカ
ローランギャロス——ラファエル・ナダル
ウィンブルドン——ノバク・ジョコビッチ
全米オープン——錦織圭/マリン・チリッチ


色々な意味で、今年の全米オープン決勝戦は、新しい時代の幕開けとも言える戦いと言えるでしょうねぇ。

もちろん、錦織選手を応援しますが、
ここまで来たら、両者ともにいい試合を見せてほしいものですね!


2014年全米オープン-チリッチがフェデラーを圧倒!

2014年全米オープンチリッチが決勝へ

今年のグランドスラム4大会は、新しい顔ぶれが大舞台に残って戦ってきましたが、
今年最後のグランドスラムであるこの全米オープンでも、決勝を戦うもう一人の選手は、
クロアチアの「マリン・チリッチ」が進出してきましたねぇ~。

チリッチが倒した相手は、グランドスラムを17度制覇している「ロジャー・フェデラー」。

くしくも、2ヶ月前のウィンブルドンで決勝を戦ったフェデラーと「ノバク・ジョコビッチ」が相次いで、
この全米準決勝で敗れる、ということになったわけです。


しかも、チリッチはフェデラーに対して対戦成績が「5戦全敗」


これまで、一度も勝利したことのなかった相手に、全米オープン準決勝の舞台で「6-3, 6-4, 6-4」とストレート勝利で、初のグランドスラム決勝へと進出したことになります。


「自分にとって、本当に素晴らしい日だよ。
とっても驚いている。
こういったプレーができるなんて思いも寄らなかったし、
今日はキャリアの中でも一番いいプレーが出来たと思う。」

と、自画自賛のチリッチ。

チリッチの現在のコーチである「ゴラン・イバニセビッチ」が2001年のウィンブルドンを制覇して以来となる
「クロアチア人」
としてのグランドスラム決勝の舞台に立つことになります。


そして、相手はランキング1位のジョコビッチを倒した日本の「錦織圭」選手ですね。


チリッチは、錦織選手に対しても、「2勝5敗」とあまり分がよくありません。

しかし、この全米オープンの舞台で2度の対戦がある両者は、
2010年は、錦織選手がフルセットで勝利
2012年は、チリッチが4セットで勝利

と、全くの互角の勝負を演じていました。


過去の対戦成績から見ても、さらに今年対戦した2度とも錦織選手が勝利している事もふまえると

「錦織選手が有利」

という報道が多くなるのは当然ですが、チリッチは元々22歳でTop10入りを果たした実力者ですからねぇ~。


身長の高いビッグサーバーな選手で、勢いがついているだけに、
錦織選手としては少々やっかいな相手となりそうですね。
(あっ、しまった。。。チリッチの記事だったのに錦織目線・・・(汗))


さて、この試合の開始前に降り出した雨で、少し試合時間が遅れましたね。
足下のコンディションが少し悪い中、試合が始まりました。


最初のお互いのサービスゲームは順調だったのですが、
フェデラーが試合終了後に語った、「あのブレークはきつかった・・。」

という、セットカウント「2-1」とチリッチがリードして迎えた第4ゲーム、フェデラーのサービスゲーム。

簡単に「40-0」とリードしたフェデラーが、まさかの5ポイント連取でブレークされたこの第4ゲームで、試合の流れは一気にチリッチの方に傾いたかもしれません。

結局、1stセットを28分で終えたチリッチは、このセットだけで5本のサービスエースを決め、試合を有利に運びました。


2ndセットも調子の上がらないフェデラーは、第2ゲームで早くもブレークを献上してしまいます。
このセットもファーストサーブから得点を奪われ、とうとう2セットダウンで3rdセットを迎える、という
準々決勝の「ガエル・モンフィス」戦を思い起こさせるような展開となりました。


モンフィス戦も、観客がフェデラーを後押ししましたが、この準決勝も同じようにフェデラーの復調を願うファンの声援で一杯になりましたね。


その声援に応えるかのように、3rdセットは早々にフェデラーがブレークに成功。

しかし、この試合のチリッチは、フォアハンドでもバックハンドでもキレのあるウィナーを次々と決め、セットカウント「3-3」のフェデラーのサービスゲームで、ブレークに成功。

セットカウント「5-4」、チリッチの「サービング・フォ・ザ・セット」では、最初の3本をサービスエースで決め、結局ラブゲームでこの3rdセットも取ったチリッチがストレートで、初の決勝進出となりました。


「最初のポイントから最後まで、間違いなく人生の中で最もよいテニスが出来た。
グランドスラムの準決勝で2度目となる自分のプレーで多くの事を考えてみると、それほど特別な事ではないよ。
自分がセットを取ったり、ブレークしたりした場面をよく考えてみると、
観衆は、ロジャーが復調するために声援を送っていた。
それを抑えることは簡単ではなかったが、自分のサーブが今日はポイントを稼ぐにも少し簡単に感じさせてくれるにも大いに役に立った。
完璧に戦えたよ。」

と、やはりBig4への声援は、一際大きいと感じたようですね。

いよいよ決勝で、錦織選手との戦いを控えたチリッチは、

「僕らにとって素晴らしい日になるだろう。
グランドスラムで勝利するチャンスがあるし、歴史の一部になれる。
コートではものすごく興奮するだろうね。
彼とは、何度かここで対戦してきた。
前の対戦は、とても難しいコンディションの中、極めて厳しい試合だった。」

と、前の対戦もふまえ、十分戦える自信を持って語っています。


一方、メモリアルレコードとなる「ハードコート600勝」を目前に敗れたフェデラーは、

「極めて簡単さ。
マリンが素晴らしいプレーをしていた。
自分の素晴らしい日にすることが出来なかった。
簡単に言えば正にそういうことさ。」

久々の全米オープン決勝が視野に入っていたフェデラーは、言葉少なでしたね。


いわゆるグランドスラムでは、「本当に久々の裏カード」と位置づけされた今年の全米オープン。

ただ、ここまでの錦織選手、そしてチリッチの戦い方は素晴らしかったですし、
決勝では、新たな時代を創り出す2人のプレーヤーに、期待したいですね!


↓フェデラー VS チリッチのハイライト動画


2014年全米オープン-錦織圭が今大会倒したTop10の3人目はジョコビッチ!

2014年錦織が全米オープン決勝へ

災害や事件、事故など日本も含め、世界中で色々な事が起こった2014年も
早、3分の2が終わりました。


その中でも、スポーツの分野で、2014年に何が起こったのか・・・、
と後の世で問われた時に、それはもう間違いなく今回の全米オープンが語られることになるでしょうし、
後世に語り継がれていくことになるでしょう。


準決勝で、世界ランキング1位の「ノバク・ジョコビッチ」と対戦した錦織圭選手が、
見事に「6-4, 1-6, 7-6(4), 6-3」で勝利を収め、日本人そしてアジア人初のグランドスラム決勝の舞台へと登り詰めました。



錦織選手が今回勝利したジョコビッチという選手が、一体どれだけ素晴らしい選手であるのか・・・。



まず、今回の全米オープンも含め、グランドスラムでどのような成績を収めてきたのかを簡単に見てみましょうか~。


■ジョコビッチのグランドスラム

●全米オープンでは、2007年から2014年まで8年連続準決勝到達

●全米オープンでは、2010年から2013年までの4年連続決勝進出を含め5度決勝進出

●今回の全米オープンでは、圧倒的強さで、準々決勝の「アンディ・マレー」戦で1セットを落としたのみ

●2010年のウィンブルドンから今回の全米オープンまで18度のグランドスラム中「17度」準決勝到達

●ローランギャロス、ウィンブルドンに続いて、今年3回目のグランドスラム決勝の舞台を目指す

●自身のキャリアで14度グランドスラムの決勝の舞台で戦っている(優勝回数は7回)。

●今年のローランギャロスで準優勝、ウィンブルドンは優勝

●グランドスラムだけの成績は180勝(33敗)


一方、錦織選手は・・・

■錦織圭のグランドスラム

●グランドスラムで初の準決勝。

●グランドスラム37勝(21敗)


グランドスラムで、名シーンを繰り広げてきたジョコビッチについては、書こうと思えばまだまだ書けることがたくさんあります。

でも、錦織選手のグランドスラムについては・・・残念ながらほとんど書くことがありません。

それだけ、グランドスラムで勝ち上がるのは難しいことですし、毎年一定の成績を収める、
ということは簡単にできることではないのですね。


そして、前回のグランドスラムである「ウィンブルドン」で見事にキャリア7度目の優勝を決めたジョコビッチが、世界ランキング1位の座に返り咲き、今回の全米オープンを迎えていました。


そして、今回その王者ジョコビッチを破って、決勝進出を決めたのが錦織選手なのです。


「何が起こったのか分からない。
特に初のグランドスラム準決勝だったし、少し疲れた。
No1プレーヤーを倒すことができて、嬉しい。」

と語った錦織選手。
決勝に到達したことで、上位8名に出場権が与えられる「ツアーファイナル」のランキングも「5位」まで浮上することになりました。


「今大会前に何日かプレーしただけだった。
ニューヨークに行くべきかさえ分からなかった。
だから実際に、こうなることは予想できなかった。
最初は、本当に1試合プレー出来ればと思っていたから。
そして今、自分はここまできた。」

8月初めに、「右足嚢胞を取り除く手術」を受けてしばらく大会に参加することができなかった錦織選手が、 とうとう”リフト・ザ・トロフィー”まで、あと一つと言うところまで来ましたね。



一方、敗れたジョコビッチは、錦織選手のプレーを非常に称賛していましたね。

「もう一歩先に行くことができたと思ったけど、今日は残念だ。
まぁ、これが現実さ。これがスポーツなんだ。
自分よりも良いプレーをしていた相手を称えなければならない。
そして次に移って、昨年自分が成し遂げたことと同じように今年も終えたいね。」

と、錦織選手を称賛しながらも、今後の大会、そして「ツアーファイナル」を見据えた戦いへと早くも気持ちを切り替えていくようですね。


「彼のバックハンドはとてもキレがある。
両手バックハンドの選手達の中でも最も優れた選手の一人だ。
彼は本当に攻撃的で、とても速い。
だから彼は多くのボールを拾うことができるんだ。
彼はどんな短いボールも攻撃へ転じる。
彼はオールラウンドプレーヤーだと思う。」


そして、日本の企業である「ユニクロ」をスポンサーに持つジョコビッチは、
さらに日本のテニス界についても言及していました。

「今回の事は、はっきり言って日本にとっても大きな成功だと思う。
素晴らしい国だよ。
1億を超える人口がいて、この国のテニス界にとって、とても勇気づけられることになっただろうね。
ここ何年かで錦織は今回のようなレベルに近づいていた。
彼は多くの成功を獲得してきたしね。
でも、グランドスラム決勝で戦うことと、タイトルを獲得することは全く違う。 さらなるレベルに到達して、人々は彼を称賛する事になるだろう。」


前回の対戦が”2011年”と約3年程、対戦に時間の空いた両者。

これまでのお互いの戦いぶりは、もちろん見てきたでしょうけれども、
久しぶりに実際に対戦してみたジョコビッチは、錦織選手の成長に驚いたでしょうね。


これで、5年連続の全米オープン決勝進出を阻まれたジョコビッチ。
残りのマスターズ、そしてツアーファイナルと、No.1プレーヤーの戦いはまだまだ終わりませんね。


「いつでもこういった上位のプレーヤーと対戦する準備は出来ている。」

そう語った錦織選手の快進撃は、とうとうファイナリストとして
2日後、最高の舞台に立つことになります!


↓ジョコビッチ VS 錦織圭のハイライト動画


↓錦織圭の”ノールックラケットキャッチ!”


2014年全米オープン-久々に見せた2セットダウンからの大逆転!

2014年全米オープンフェデラー準決勝へ

長くトップ選手として君臨している「ロジャー・フェデラー」と言えども、
最初の2セットを落とした状態から残り3セットを連取するのは、そう簡単ではありません。

特に、近年「5セットマッチ」で行われる大会は、「グランドスラム」だけですし、ビッグトーナメントにおいて勢いを削がれる最初の”2セットダウン”は、
どの選手にとっても「残り3セットを勝ち取る」事については至難の業となるのです。


そして、今年の全米オープン準々決勝に登場したフェデラーは、2012年にタイトルを獲得したウィンブルドンの3回戦、「ジュリアン・ベネト―」戦以来、

キャリアでも9度目となるこの大逆転劇を演じてくれました。


4thセットでは、対戦した「ガエル・モンフィス」に2度のマッチポイントを握られながらも、
何とか粘って最終セットまで持ち込むと、4thセットまで3時間弱を戦ったにもかかわらず、最終セットはわずか「27分」でモンフィスを退け、「4-6, 3-6, 6-4, 7-5, 6-2」のフルセットで見事に準決勝進出を果たしました。


「まだ、ガエルに勝たせるわけには行かない、と思ったよ。
自分もよりよいプレーを出来ていたから。
出だしが良かったし、実際に感触も良かった。
けど2度のマッチポイントを喰らったときは、それはもう気分は最悪だったよ。」

と語ったフェデラー。

これで、全米オープンでは2011年以来の準決勝進出となりました。

「もうダメだ、と思った。
これが最後のポイントになるか、と。
冷静にプレーできるようになったら、相手の簡単なショットをミスしなくなって、
彼にそんな簡単なショットを打たせなくなった。
霧が晴れたようだったよ。
自分のサーブは良かったし、試合を維持していたら、どういうわけか事態は好転したんだ。
最終セットは良い感じだったと思った。
本当に試合が進むにつれだんだん良くなっていったし、もの凄く良い感触だった。」

と、大逆転劇を満足そうに語るフェデラーは、全米オープンで6度目のタイトル奪取も視界に入ってきた感じですね。


一方、対戦したモンフィスは、この大会4回戦まで、1セットも落とさずに準々決勝に乗り込んできていました。

そして、この試合の1stセットの立ち上がり、最初のサービスゲームで、フェデラーに2度のブレークチャンスを許してしまいます。

不安定な立ち上がりにも関わらず、最初の2セットを連取したモンフィスが、
1セットも落とさずフェデラーを倒して、準決勝に進むのでは・・
という雰囲気も会場内を覆った3rdセット。

ネットプレーを多用したフェデラーに、モンフィスは2度のブレークを奪われ、この全米オープンで初めてセットを落としてしまいます。

続く4thセット、復調してきたフェデラーにセットカウントでリードを奪われるも、ブレークバックに成功したモンフィスがセットカウント「5-4」とリードした展開で、フェデラーがミスを連発。

ゲームカウント「40-15」とモンフィスに2度のマッチポイントが訪れることになるのです。


しかし・・・・・
ここからが圧巻だったフェデラー。

このゲーム、4ポイントを連取して、セットカウント「5-5」とイーブンに戻し、観衆が総立ちとなりましたね。


最終的に、4thセットも奪ったフェデラーが、そのままの勢いでこの試合に勝利。


モンフィスにとっては、悔しい敗戦となってしまいました。

4thセットの2度のマッチポイントの事を聞かれたモンフィスは、

「自分に言い聞かせていたんだ。
‘簡潔に行こう。そうなるように彼に動いてもらおうと’。

だって、彼が集中を高めてファーストサーブを入れた後、とても速くネットに出てくることは分かっていたから。 リラックスしてフォアのリターンで決めよう、と。」


先月、フェデラーが優勝した「シンシナティ・マスターズ」でも、3セットを戦って敗戦したモンフィスは、これで対フェデラー戦「8勝2敗」と大きく成績を広げられてしまいましたね。


さて、この大逆転の流れで準決勝に臨むフェデラーは、「トマス・ベルディヒ」をストレートで破った「マリン・チリッチ」と対戦します。


「マリンとプレーするのは楽しみだよ。
彼は素晴らしい選手だ。
トロント(ロジャーズ・カップ)でもタフな戦いをしたしね。
彼を倒すのに9度のマッチポイントが必要だったし、夜遅くまで掛かって、最終セットを6-4で彼を倒した。
だから、お互い何をしたらよいかは分かっているよ。」


これで、優勝の見えてきたフェデラーが、「グランドスラム18度目」のタイトルを獲得して、
もう一方の準決勝で、「錦織圭」が「ノバク・ジョコビッチ」を倒すと、

フェデラーはツアーファイナル進出ランキングで、「1位」へと躍り出ることになりましたね。



さて、今年の全米オープンもいよいよ4強が出揃いました。


今年のウィンブルドン準決勝でも、Big4で勝ち残った「ジョコビッチ」と「フェデラー」。
そして、彼らと対戦したのは、若手期待の「ミロ・ラオニチ」と「グリゴール・ディミトロフ」。

この全米オープンの準決勝も同じく、Big4で残った「ジョコビッチ」と「フェデラー」に対峙する相手は、若手選手の「マリン・チリッチ」、そして

「錦織圭」となりました。


フェデラーが「5勝0敗」と相性のいいチリッチとどのように戦うのか・・。


いよいよラストバトルが近づいてきましたね!


2014年全米オープン-錦織圭がグランドスラム初のTop10連続撃破!!

2014年全米オープン
いやぁ、劇的な5セットマッチを見せてくれましたねぇ!
そして、錦織選手にとっては、グランドスラム初の準決勝の舞台へ到達することになりました。


日本のみならず、開催地アメリカのニューヨーク、そして世界中のメディアが、今大会の錦織選手を大々的に報道していますね。

(当サイトも急激にアクセスが伸びるほど、注目されています m(_ _)m)


日本のメディアも、ここに来て急に騒がしくなりましたが、今年これまでの錦織選手の戦いぶりをずっと見てきたファンの方達にしてみれば、この成績は必然のことであったと思います。


それにしても、全米オープン前は、ケガの手術もあり、出場できるかどうかも微妙だっただけに、
率直に”よくここまで戦い抜いているな”、と思いますね。

3月の「マイアミ・マスターズ」では、「D.フェレール」、「R.フェデラー」を破って、
準決勝で「ノバク・ジョコビッチ」と戦うはずだったところ、ケガによる棄権を余儀なくされ、

5月の「マドリード・オープン」は、なんとマスターズ初の決勝まで進みましたが、
「R.ナダル」を後一歩の所まで追い詰めたものの、体が悲鳴を上げ途中棄権という形で終わっていました。

この全米オープンでも、4回戦、準々決勝とタフな試合が続いていますから、
ファンとして最も心配なのが、フィジカル面ではないでしょうかね。


ただ、準々決勝の「スタン・ワウリンカ」戦を終えても、特に体調面での問題は出ていないようですから、
準決勝の「ノバク・ジョコビッチ」戦、全力で当たって欲しいものです。

錦織選手としては疲労がだいぶ蓄積されているとは思いますが、準決勝まで中2日開きますから、
何としても残り2試合、上手く調整してほしいですよね。


今大会を現地ニューヨークで観戦している方々が本当に羨ましいですな(笑)



さて、それでは少し、準々決勝のワウリンカ戦をデータも交えて見ていきましょうか。


2014年全米オープン準々決勝


■1stセット

準々決勝の「スタン・ワウリンカ」戦も「4時間15分」の大熱戦となりましたが、
1stセットだけを見ると、やはり4回戦のラオニチ戦で「4時間19分」戦った疲れが残っているなぁ、という感じでしたね。

これについては、ワウリンカも
「1stセット、彼は相当疲れているように見えた。」

と語っていましたからねぇ。


錦織選手が1stセットで放ったウィナー、つまり「自分が放ったショットが決まって得点になった」のは、
1stセットでは、たったの「2本だけ」。

サービスエースは「0本」ですから、ワウリンカとしては
“錦織選手に責められて点を取られた”、というより
“自分のミスで相手に点が入っている”、ということは当然実感できています。

1stセットだけで、ワウリンカは「17本」のアンフォースド・エラー(自分のショットがアウトになったり、ネットにかかったりするミス)がありますから、錦織選手の「4本」よりも全然多いですね。

ただ、これは「14本」のウィナーを放ったワウリンカも、攻めに行った結果のミスですから1stセットを終えた段階では、ワウリンカの方に俄然手応えがあったと思います。


しかし、少し体が重そうに見えた錦織選手も、1stセットでワウリンカに握られたブレークポイントは、2つだけなんですね。

その内の1つはブレークされ、結局このセットを「3-6」で落としてしまうのですが、
自分のサービスゲームで、ワウリンカから強烈なリターンショットを浴びてはいたものの、
圧倒されてこのセットを終了した、ということではなかったように見えます。


「スタートは少し疲れていたけど、自分のプレーに問題はなかった。」
と試合後に錦織選手が語ったように、2ndからの巻き返しに自信があったようですね。



■2ndセット

一転、2ndセットに突入すると、錦織選手が攻撃的に動くようになりました。
ネットへのアプローチも見せながら、前後、左右とコート上を広く使うようになります。

1stセットで50%を切っていたファーストサーブの確率が、このセットで「60%」近くまで上がりましたね。

そして、ファーストサーブが生きたおかげで、ファーストサーブからのポイント獲得率が「90%」まで上昇。
1stセットでは、”2本に1本の確率”でしか獲得できなかったファーストサーブからのポイントが増えたことで、

ワウリンカの勢いを少し抑えることになりました。


第8ゲーム、ワウリンカのサービスゲームで、錦織選手が「40-0」とリードし、
このゲーム、ブレークのチャンスが訪れたのですが、このゲームをワウリンカに死守され、
少し嫌な流れになりましたが、そこは錦織選手。

気持ちを切らさず、第12ゲームに訪れたブレークチャンスを掴み、このセットを「7-5」で奪い、
セットカウントを「1-1」のタイに戻します。



■3rdセット

3rdセットはお互いに攻撃的に攻めるテニスが続きます。

その一方で、錦織選手のファーストサーブの確率が1stセットからぐんぐん上がって、自分のサービスゲームで落ち着いてプレーすることが出来ましたね。

フォアハンドもバックハンドも効果的に決まり、ウィナーの数がこのセットだけで13本と増えました。


しかし、ワウリンカも粘ります。


ゲームカウント「5-3」で迎えた第9ゲーム、錦織選手のサービスゲーム。

このゲームを取れば3rdセットを錦織選手が取れる・・・
と思っていたのですが、立て続けにリターンショットがミスとなり、なんとこのゲームをブレークされてしまいます。

ゲームカウント「5-5」で迎えた第11ゲーム、錦織選手のサービスゲームでは、ワウリンカに1度、ブレークポイントを握られます。
しかし、ここは錦織選手が粘って、なんとかキープ。


結局、この試合初めて「タイブレーク」へと突入しましたが、集中を切らさなかった錦織選手が、このセットを奪い、セットカウントを「2-1」とワウリンカをリードします。

このセットは、お互いブレークが1度ずつ。
ワウリンカはこのセットを落としそうだった土壇場からのブレークに、会場は盛り上がりましたね。

「プレーしていく内にだんだん自信が深まった。特に3rdセットは。」
と語った錦織選手。
見ていた方達も、このセットが終わって、”こりゃ、勝つかも”と思った人は少なくないでしょうね。



■4thセット

「長い試合になればなるほど、後半の集中力が高まる!」
と語っていた錦織選手。

3セットを終えて、「2時間30分」を超えた試合。
気温も高く、蒸し暑い気候の中、4thセットも引き続きお互い一歩も譲らない展開となります。


このセットに入って、ワウリンカのファーストサーブの威力がまた復活して来ましたね。

ワウリンカにとっては勝負所のこのセット。
サービスエース4本を含め、ファーストサーブの確率を70%近くまで上げてきました。


片手打ちのバックハンドから強烈なクロスのショットが決まります。

一方の錦織選手は、このセットの途中で8月のマスターズ2大会を欠場する理由になったつま先のケガの治療を行いましたね。

少し、ヒヤッとしましたが、治療を受けて試合を続行。

ワウリンカに1度だけブレークポイントを握られるも、このセットはお互いブレークなく、
3rdセットに続いて「タイブレーク」へと突入です。


錦織選手の勝利が掛かったこのセットのタイブレークは、
いきなりワウリンカに「4-0」と大きくリードされてしまいます。

「5-5」まで何とかスコアを戻すも、最後はワウリンカのファーストサーブのリターンがアウトになり、このセットを落とします。



■5thセット

最終セットは、さすがにワウリンカにも疲れが見え始めていましたね。

このセットもネットアプローチも多用した錦織選手と違い、ワウリンカはベースライン上での応戦のみ。

加えてセカンドサーブを錦織選手が狙い、フォアにバックに、ウィナーを放っていきました。


しかし、ワウリンカも要所を締める展開。

第3ゲーム、錦織選手のサービスゲームでは、「15-40」と錦織選手が劣勢になりながら、
ラリーで何とか、ピンチを脱出します。
ワウリンカにしてみたら、このゲームでブレークポイントを3度握るも、中々チャンスが掴めません。


このまま、緊張感のある試合は、ゲームカウント「5-4」で、ワウリンカのサービスゲーム。
タイブレークのない最終セットは、決着が着くまで試合が続きます。

そんな展開になるかも知れない、と予想していたのですが・・・・

錦織選手も語っていたように、この第10ゲーム、突然錦織選手にチャンスがやってきます。

「30-15」で、何とワウリンカがこの試合8本目となる「ダブルフォルト」。

「40-15」となり、一気に、錦織選手に流れが傾きました。

1本、跳ね返されるも、「40-30」となって、錦織選手のフォアハンドのリターンをワウリンカがネットに引っかけてゲームセット!


見事に、セットカウント「3-2」で、今年の全豪オープン覇者のワウリンカを破りました。


最終セットの途中で、この試合も4時間を超え、本当に2試合連続で大熱戦となりましたね。


試合後にワウリンカは、 「疲れていると思ったけど、彼はプレー出来ると誰もが思ったし、今日見せたような長いプレーができた。
まして最初はコート上で疲れ切っていたように見えていたが、彼はそこに居続けた。
体力的にも彼は立ち続けたんだ。

お互い5セットを戦って相当疲れたと思うよ。
コート上では自分の流れにしたかったけど、試合をコントロールしていたのは彼だった。
5thセットでは彼のショットが本当に良かった。
彼をブレークするチャンスはあったんだから、もうちょっと違った事をやってみてもよかった。
けど、そんな方法は見つからなかった。」


と、疲れの見えた相手に、試合を思うように運ぶことができなかったワウリンカは、錦織選手を称賛していましたね。


これで、ラオニチ、ワウリンカとTop10選手を連続撃破した錦織選手。

グランドスラムでは、初の快挙となりました。


さて、ウィンブルドンでは錦織選手と同世代の「ラオニチ」と「ディミトロフ」が準決勝の舞台に立ちましたが・・・。

2ヶ月遅れて、この全米オープンで錦織選手もグランドスラム初の準決勝を戦うことになります。


あと2つ・・・。


遠くに見えたてっぺんはもう目の前ですね!!


↓錦織圭 VS ワウリンカのハイライト動画


2014年全米オープン-フェデラーが5年ぶりの決勝の舞台まで後3つ!

2014年全米オープンフェデラーが準々決勝へ

5年ぶりの決勝進出を見据えるフェデラーは、4回戦で「ロベルト=バウティスタ・アグ」を「6-4, 6-3 6-2」で退け、全米オープン過去11年で10度目となる準々決勝へと進出しました。


この試合、積極的に前へのアプローチを見せたフェデラーは、ネットアプローチが50回以上となりましたね。


「ベースラインがあまり良く無かった時はサーブボレーを多用したものさ。
前にでることが出来てよかったよ。
だって、多くの機敏さ、爆発性、それを取り戻す必要があってネットにでたわけだから。
ネットプレーは良い感じで良かったよ。
だって、相手の動きを予測できていたからね。
この調子を続けて行きたいよ。」

と語ったフェデラー。

次戦は、8月に優勝を飾った「シンシナティ・マスターズ」の3回戦で対戦した「ガエル・モンフィス」となりました。


2014年全米オープンフェデラーとモンフィス

グランドスラムでは、「ローランギャロス」でしか当たったことがないのですが、すべてフェデラーが勝利していますね。

元々はランキング7位まで上りつめたことのある実力者ですからねぇ~。

抜群の身体能力は、テニスだけではもったいない、と思わせるぐらいのものがありますから・・。


これまでの両者の対戦成績は、「7勝2敗」でフェデラーが若干有利かもしれませんね。


さて、フェデラーがこの全米オープンで自身6度目の優勝を飾ることになると・・・

ジョコビッチの結果次第ではありますが、11月に行われる「ツアーファイナル」に出場するランキングでは、なんと「1位」に躍り出る可能性も出てきました。

久しぶりに「世界ランキング1位」として、シーズンを終える可能性も十分あるわけですね。


さぁ、この4回戦の勝利で、今シーズンの成績を「53勝9敗」としたフェデラーは、
2009年に「全米オープン6連覇」の夢が敗れて以来となる決勝の舞台も視界に入ってきた感じです。

「シンシナティで勝利して、モンフィスにどうやって対応したらいいかは分かっているよ。」

目指すは、2012年のウィンブルドンを制覇して以来となる
「グランドスラムチャンピオン」ですね!


↓フェデラー VS アグのハイライト動画